読書メモ 益田ミリ「ほしいものはなんですか?」「わたしを支えるもの」
益田さんは思考の流れ方が、私の大好きな角田光代にどことなく似ているような。日常の中で「ん?」と魚の小骨ぐらいのひっかかりがあり、生活をしていく中で、そのことについて考えをめぐらしていく。だんだんと自分の中で答えらしきものが出ていく、という流れが好き。毎作品、ささる言葉がある。
「わたしたち なんのために張り合ってんだろ 張り合わされてるだけ なのかな」
「最近、ふと思ったんだけど、自分の話、たとえば、ほら、子供時代の話とか そういうのを興味持って聞いてもらえてるのってうれしいんだなーって 普段は意識してないんだけど、聞いてもらえてわかったってゆーか」
「人と話すって大事だな ちがう視点で世界が見られる」
昔デートでまんが喫茶に行ったとき、「すーちゃん」シリーズを試しに読んでもらったところ、「うつになるわ」という感想やったのを思い出した。