読書メモ 「豆の上で眠る」湊かなえ
物を持つのが好きではないので、本は図書館で借りる派。図書館も閉まっている中、もうれつに本が読みたくなり、10年ぶりぐらいに本屋さんで小説を買った。それが角田光代の「坂の途中の家」。ブックオフにも赴いて、小説を4冊購入。そのうちの一冊。こちらも久しぶりに、湊かなえの長編を読む。
万佑子ちゃんなら、本ものの万佑子ちゃんなら
幼い頃に失踪した姉が「別人」になって帰ってきた――妹だけが追い続ける違和感の正体とは。足元から頽(くずお)れる衝撃の姉妹ミステリー!
先が気になって、一度も中断することなく読み切りました。ぐんぐん読ませる。特に姉が失踪した当日が振り返られ、少しずつ色んなことが分かっていく展開。久しぶりにミステリー小説読んだけど、やめられない止まらない感じ。
しかし、この終盤の尻すぼみな感じ、なんだ。真相が分かるまでは気にならなかった細部にいちゃもんつけたくなるわ。見知らぬ人の家へ小学1年生の子どもを送り込む母親も、話を聞いただけで家族を放り出せる姉も。何とか話に「意味を持たせよう」とするだけの終わり方もなんだかな。
たぶん忙しい普段だったら、もっとがっくりきてたけど、今は良い暇つぶしをさせてもらった感じ。後3冊も楽しみ。